整理収納とは? Lesson 1

「整理収納」という漢字4文字。

最近でこそテレビや雑誌で目にすることが増え、何となく「お片づけ」のことをいっているのだと自然に思えるぐらいまで浸透してきましたね。 10年前までは、整理収納と言うと「何を表しているのですか」とよく聞かれたものです。このように浸透してきても、まだまだきちんと理解できる方は少ないのではないでしょうか?
それでは、私のサイトにお越しいただいた皆さまに、なるべく分かりやすく整理収納について説明させていただきます。少しだけお付き合いくださいね。

整理収納アドバイザーについてご興味がある方は、こちらのページをご覧ください。

整理、整頓、収納、まずは3つの違いの理解から

「整理と整頓の違いは何?収納とは?」

この問いかけは、私が毎月開催している整理収納アドバイザー2級認定講座の中で、最初にお話しすることです。この問いかけをすると、だいたいの方は私から目を背けます。私も昔はその中の一人でした。

では、回答しましょう。それぞれの意味は次の通りです。

整理不要なモノを取り除くこと(俗にいう、いらないモノを捨てること)
整頓散らかっているモノを整えること
収納使うモノを使いやすいように収めること

「整理」と「整頓」。この2つは同じに見えるけど大きく違います。そして「収納」にもきちんと意味があります。「え、収納って意味があるの!?」って当時の私は驚きを隠せず「そうなんですね!!!」と大声を出してしまいました。

私は、この3つの言葉の意味を理解した瞬間、なぜお片づけが苦手だったのかやっと理解したのです。 「整理収納」、この言葉の並びこそが片づける順番を示しているわけです。まとめると片づけの正しい順番は次のようになります。

  1. 整理(散らかっている所からいらないモノを取り出して手放す)

    私のように、捨てるのが苦手な人は逆の発想で考えてみて。大切に残しておきたい、捨てたくないモノをピックアップするでもいいの。そうすると自然といらないモノが残るから。
    たとえ、残ったモノが(いらないモノ)少なかったとしても新たな一歩だと思いませんか? だって今まで手放すなどという感覚で片づけしていないから! ちゃんとできたことを褒めてあげてください。

  2. 収納(使うモノを使いやすいように収める)

    1の整理で必要なモノがみつかったら、つかっているモノを取り出しやすいように収めていくんです。

  3. 整頓(つかったらもとに戻す)

    1と2を家の中で作り上げてしまえば整頓は簡単になるんです。

ここまで読んだだけでも、片づけられた気になりませんか?(笑)
1と2は季節の変わり目やライフスタイルの変わり目、引っ越しのタイミングなどに行っておけば、日々の片づけが本当に楽になるんです。

いらないモノは捨てないとダメ?

整理をするということは、いらないものを手放す、とお伝えしました。そしたら、こう思いませんか?

「捨てなきゃダメですか?」

分かるその気持ち!

あ、そうそう何故私が捨てられない方に寄り添っているかというと、実は14年前まで片づけが苦手だったのです。だから手放す苦しさは、とてもよく分かる! だって壊れてないモノを、使わないからといって捨てますか? 私は捨てられなかった。捨てるという概念がなかったのかもしれませんが…

なので当時の私の片づけの順番は「整頓」「収納」「整理」の順番でした。「整理」からではなく「整頓」からスタートすると、どうなるのでしょう。

散らかった所をみて「あ~片づけなきゃ」と思うと散らかっているモノを整えだします。整えたらどこかに入れたくなるわけ。でも収納の中は、どこもいっぱい!! あきらめてホームセンターに行き収納ケースやカラーボックスを買ってきてそこに入れていたり、それでも入らないときは、どこか別の部屋(今使っていない部屋や廊下収納)へ移動。そして移動の時に、やっぱりいらないなとおもったら、そこでやっと1個か2個程度捨ててた気がします。

だから捨てるのが苦手なんです。だって当時の私は、31年間もずっと捨てないで生きてきたのですから!そうそう変わりませんよ!

捨てるのが苦手な人でもできる「整理」の方法

ちょっと前までは、「捨てる」がキーワードになっていましたよね。実は私、違和感を感じていました。

確かにモノが多すぎると、同じモノを何個も買ってしまったり、床に置いてあるモノで足を骨折してしまったり、探し物や忘れ物が増えストレスが溜まりまくります。あまりよくない事は皆さんも分かりますよね。私も分かります。

では、どうしたらいいのか?

そこで私の12年間を振り返り、皆さんにお伝えしたいことがあります。それは、片づけをスタートした時に、モノを大きく4つに分けることです。その4つとは、

  1. 毎日よく使うモノ
  2. 使われるのを待機しているモノ(シーズンオフのようなモノ、ストックなど)
  3. 片づけをしていてこんなの持っていたのだと久しぶりに気づくモノ
  4. ゴミ

これならすぐに分けられるでしょ? この4つの中で、一番家の中に多くいるのが3なんです。いつか使おう、何かに使える、痩せたら着るかも、次の子どもが生まれたら着せよう、来客があったら使おう、ちょっとあったら便利だな、などなど。この3がたくさんあるせいで、1と2が探しにくくなってしまうのです。

そして私たちは、3を持つことで節約につながると思い込みがあり、なかなか手放せない。

でもその中のモノでも、使うモノも必ずあると思います。なので、何でも捨てるのではなく、本当に捨てたくないモノを探す宝探しから始めれば、きっと無理なく自然と手放すモノが見えてくるんじゃないかな!

いいんです持っていても。残したいモノは残せばいい。

その代わり整理収納で「気持ちがいい空間をつくりたい」という理想でもいいから夢を持ってくださいね。意識して整理収納していれば手放せるときが必ずくるから。行動していれば、すべて時間が解決してくれるから、安心して少しずつ整理収納しましょう。

整理収納アドバイザーが行う「整理」について、中山真由美のYouTubeチャンネル「プチっとお片づけ!」でご紹介しております。ご興味がある方は、ぜひご覧ください。

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